【株式会社キックファクトリー】「心を豊かにする映像の創造」をカタチづくる

今回は、弊社パートナー企業のキックファクトリー様とヘルビナ共同代表藤井の対談をご紹介します。

企業映像からスタートしエンタメ系へと幅を広げる


藤井:起業の経緯を聞かせてください。

北村: 工学系の大学に入学したものの、映像の仕事への夢が諦めきれず、大学を中退して多摩美付属の映画学校に入り直した。卒業後、いくつかの映像制作会社に勤めたんだけど、最後の会社で出会った仲間2名と起業したんだ。数年前から妻に「起業できるんじゃない?」と勧められていたし、取引先の代理店の人からも「応援するから独立しなよ」と話をいただいて、1993年の冬、33歳の時にキックファクトリーを立ち上げた。いいタイミングだったと思うよ。

藤井: 当初はどのような映像を制作していたんですか?

北村: 社員教育用やリクルート、商品紹介、企業イベントなど、企業映像などがメイン。2002年からは映画制作にも関わるようになった。前田亜季さん主演のホラー映画が最初で、主な作品には仲里依紗さん主演のめざましテレビのタイアップムービー、安田美沙子さんのラブコメ、「るろうに剣心」でアクション監督を務めた谷垣健治監督とのアクションムービー、葵わかなさんと恒松祐里さん他出演のホラー映画などがある。この頃は、エンタメ系の仕事が多く、ミュージックビデオは何本も手掛けたね。音楽関係の専門学校とのタイアップで、音楽CDの制作から販売を経験したことも。

全体を見渡せる映像のプロ集団

藤井:キックファクトリーの強みを教えてください。

北村: 映画の現場をいくつも経験しているのは当社の強みの一つだと思う。映画はスタッフや出演者、機材などがとても多く、脚本やスケジュール、タイムテーブル、予算管理などを緻密に進めなければならない。これは、どの映像制作にも活かせる。音楽制作にしても映像に音楽は欠かせない。現在は比較的、簡単に音楽をつくれる環境になったけど、当社はそれ以前から現在まで映像用にオリジナルで音楽をつくっている。

藤井:社員が苦労することは?

北村: 今は変わりつつあるけど、昔から映像業界は親切丁寧に教えない。だから右も左も分からない新人が周囲を見ながら真似ていき、覚えた仕事は自分で処理する。その繰り返しで仕事を増やして成長するんだけど、そのうち大量に抱え込んでしまいパンクするのがお決まりのパターンだよね。誰かに頼むとか、人を動かす経験をあまりせずに偉くなっちゃった人も多くて、私が下っ端の頃もそんな上司に「これやっとけ」とポンと仕事を振られるのがほとんどだった。それじゃ成長速度が遅いし、経験値もなかなか増えないよね。社員にとっても会社にとっても時間の無駄。今も昔もキックファクトリーが目指すのは制作全体を見渡せる映像のプロ集団。そこがベースだから早くそこに到達してほしい という思いがあるね。さらにディレクターやシナリオライターという個々の能力やセンスを活かす一歩踏み出した仕事までこなせる人材がいるのが当社の売りだから。

変らない良さと変化を止めない歩み

藤井: 社員の多くと良い関係が築けているように感じますがいかがでしょうか?

北村: そうなの?本人は全然分からないけどね。

藤井: 会社が大変な時期はありましたか?

北村: 危機的な状況は何度かあった。でも、悲観しても状況は良くならない。逆に浮かれるほど良い時期があっても長続きはしない。そして、変化がないと成長もない。だから、会社にも自身にも、社員にも変化は必要と常に思っている。私の印象は別にしてね(笑)。

藤井: 今後はどのように変化したいですか?

北村: 経営戦略から話すと、現在は企業映像とゲーム関係の映像に案件をいったん集約しているけど、今後は、以前手掛けていたエンタメ系である映画や音楽案件を復活させ、新たにCMなどにも力を入れていきたい。また映像とWebとのつながりが重要となっている昨今、Webでこそ活きる動画の制作にも力を入れていく。この数年、その準備をしてきたので、これから実行に移すよ。そのための人材も集まってきてくれているしね。そして、会社が目指す大きなテーマは「心を豊かに」。キックファクトリーの社員も、関わる人も、我々の映像を見た人もそうなるようにしていきたい。

藤井: ヘルビナもぜひお役に立てればと思っております。

北村: 大いに期待しています、ぜひ宜しくお願いします。

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